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2017年6月6日、福岡県小郡市の住宅で元県警警察官の妻子3人が殺害された事件で、妻への殺人罪で起訴された元警察官の中田充被告(39)の判決が出ました。
判決結果は検察の求刑通りの「死刑」
今回の事件では状況証拠のみでの立件でその状況での「死刑判決」に話題を呼んでいます。
もくじ
福岡母子3人殺害事件の概要
福岡県小郡市の自宅で2017年の6月6日朝、中田由紀子さん(38)と長男で小学校4年の涼介君(9)、長女で同1年の実優ちゃん(6)の3人の遺体が発見された事件。
当初、福岡県警は母親である中田由紀子さんの無理心中と見ていましたが、翌日になり、一転、殺人事件と断定し県警小郡署に捜査本部を設置し、8日の夕方に由紀子さんの夫で福岡県警本部通信指令課の巡査部長・中田充容疑者(38)を、由紀子さんらに対する殺人の疑いで逮捕しました。
殺人容疑となった捜査関係者による理由
現場では、由紀子さんの首に絞められた際に生じる索状痕が確認できなかったが、司法解剖の結果、首の筋肉に複数の皮下出血が認められた。
さらに首の骨にはヒビも見つかっており、相当な力で圧迫されたと考えられる。
これらのことから、急きょ殺人に切り替えることになった。
中田充被告は、容疑を一貫して否認していました。
12月13日に福岡地裁で死刑判決!
2019年12月13日の14時30分に裁判が終了し、主文後回しで判決の言い渡しがあり、15時頃に判決内容が公開されることなりました。
判決内容は求刑どおりの「死刑」。
しかし、今回死刑の判決が出たものの、弁護側はおそらく控訴をしてくると思われるため、最近の死刑判決の覆しが頻発している状況、まだこれから先の進捗が気になりますね。
事件があった現場はどこか?
西鉄小郡駅からほど近い、住宅が密集する場所です。
〒838-0143 福岡県小郡市小板井510−6
死刑判決がくだった中田充被告の情報
本名:中田充(なかた みつる)
年齢:38歳
住所:福岡県小郡市小板井510-6
家族:妻 (由紀子38歳)
子供(涼介9歳、実優6歳)
職業:警察官(福岡県警察本部通信指令課・巡査部長)
地方転勤を繰り返し問題行動?
中田被告が県警本部に就いたのは、2016年の8月。
福岡県内の私立大学卒業後、警察学校を経て2002年10月に任官後は、県警管内警察暑の地域部門勤務、交番勤務、自動車警ら隊に就き、以降も久留米市や筑後市などの警察署を転々とし、県警本部通信指令課へ転勤していたようです。
中田被告は「転勤願い魔」として一部で有名となっていたようで、10年ほどの間に5回も自ら転勤を願い出て、転勤しています。
しかも転勤先では毎回のように人間関係を巡っていざこざを起こし、また転勤願いを出すという繰り返しであり、本来本庁への転勤は栄転とされるものの、県警本部の監視下に置くという意味合いが強かったとれています。
妻との日頃のいさかい
夫である中田充被告の度重なる転勤に不満を持っていたようで、実家近くに家を購入した件で妻の由紀子さんとの間でいさかいがあったようです。
また、中田被告が昇進試験で落ちるたびに強い叱責をするなどして頻繁にケンカもあったとされています。
殺害事件発生時の状況
事件発生時の状況証拠としてまとめられた情報は下記の通りです。
事件発覚時、2階建て民家の玄関ドアは施錠されていなかった。
⇒ 第三者が侵入した形跡はなし。
死亡推定時間は由紀子さんは6日の0時~6時、子供2人が同日午前0時~5時
⇒ 中田容疑者が出勤で自宅を出た6時45分頃までの時間と重なっている。
DNA鑑定の結果、由紀子さんの遺体の爪に残された皮膚片が中田容疑者のものと一致。
⇒ 中田容疑者の腕には引っかき傷も見つかっている。
由紀子さんの遺体周辺に撒かれた油に足跡が残されており、中田容疑者の当日履いていた靴底と一致。
夫婦仲が不仲であったという証言
被告のスマートフォンが犯行時間帯に自宅内を行き来している
死刑求刑の理由
直接的な証拠がない今回の事件で、裁判員裁判の争点は大きく2つでした。
・被告は真犯人か?
・真犯人ならば量刑は?
状況証拠を積み重ねて下記のように検察は求刑をしていました。
被害者3人は死亡するまで数分間継続して首を絞められているとして、「強固で確定的な殺意に基づく冷酷かつ残忍な犯行」
現職警察官が何の落ち度もない家族を皆殺しにした極めて衝撃的で重大、悪質な事案。
証拠隠滅や反省の態度が一切ないなど悪質さも高いとし、「死刑の選択はやむを得ない」
検察のこれらの主張が認められたようです。
判決前のネットの意見
「状況証拠」しかないという状況に、これまでにも色々な意見が出ていたようです。
2017年、福岡県で妻と幼い子供2人を殺害した事件の裁判で主文後回しの判決(おそらく死刑)となった。夫で元福岡県警の警察官・中田充被告41歳は冤罪であり第三者による殺人だと主張していた。被告の説明に説得力がなく冤罪事件には思えないが、控訴審等で疑わしきは罰せずにならなきゃいいけど。
— 小言の唄 (@N_poruto) December 13, 2019
3人殺害とはいえ間接証拠ばかりで証拠不十分。死刑は絶対にやめた方がいい。冤罪の可能性は全然あり得る。
懲役刑ならお金で取り返しがつくけど死んでしまっては取り返しがつかない。#中田充 #福岡妻子殺害事件— げん (@KissTheSky2017) December 13, 2019
福岡県警の現職警察官による妻子3人殺害に問われている中田充被告人は判決が無罪でも無期懲役でも死刑でも最高裁まで行きそう。
— 犯罪撲滅倶楽部@裁判傍聴 (@HBPntjTONdAPjSx) December 2, 2019
中田充死刑求刑来たか。同様の事件で野本岩男や小副川悟は無期だったからなぁ…厳罰化がどのくらい反映されるのか。
鈴木洋一は無期懲役求刑。既に確定している未遂事件が一緒に審理されてたら死刑求刑されてそう。— 情報屋 折原臨也 (@Dear_HiroC_OnoD) December 2, 2019
福岡県警元警察官、中田充さんの被告人質問傍聴終了。
質問に端的に答えず、話が長く、かつ意味がわかりにくく、表現力やコミュニケーション能力に進行な問題がある人だという印象を受けました。
裁判官や裁判員はそうは思わず、クロだからそういう話し方になるのだと受け止めていそうな印象でした。 pic.twitter.com/4arpyeS0JH— 片岡健@ (@ken_kataoka) November 15, 2019
最後に
今回の判決に、これからの裁判の行方なども左右されてくるかもしれません。
裁判の内容など、さらに詳しい状況が入り次第、詳しい情報を更新していきます!