三重県伊勢市の飲食店「昭和食堂」で、ノロウィルスによる食中毒が発生しました。
10代~40代の19人が食中毒の症状を訴え、三重県は22日付で店を営業禁止処分となっています。
今回、食中毒を出した「昭和食堂」のお店はどのようなお店だったのか、調べてみました。



もくじ
昭和食堂でのノロウィルス食中毒概要
食中毒が発生したのは、伊勢市小木町にある「昭和食堂伊勢店」で、12月15日(日)の夜に、鶏の唐揚げやミートパスタなどを食べた11歳~48歳の男女19人が、下痢や嘔吐など食中毒の症状を訴えました。
この19人中、15人からノロウィルスが検出され、保健所の調べによると店の男性調理スタッフからノロウイルスが検出されており、これを受けて三重県は、従業員の手などから料理を介して客が感染したとみて、12月22日(日)付けで「昭和食堂伊勢店」を営業禁止処分としています。
ノロウィルスとは?症状や感染経路
ノロウィルスとは、嘔気や嘔吐、下痢などの症状が出る急性胃腸炎の原因ウイルスのひとつ。
ノロウィルスによってもたらされる急性胃腸炎は年間を通して発生しますが、10月~4月頃までの期間に流行する傾向があるとされています。
全年齢層における胃腸炎を引き起こすウィルスで、特に体力の低下した方や、基礎疾患を持つ方、小児においては重症化しやすく、感染力が非常に強いため、飲食店や病院や老人ホーム、保育所等での集団発生が起こることも多いです。
ノロウィルスの感染経路は?
ノロウィルスの感染者の糞便、嘔吐物などに存在するウイルスが、空気中に漂うことでそれを口から摂取したことによる感染があります。
そのため、老人ホームや病院、保育所などの人が集まる場所では、一人がノロウイルスによる急性胃腸炎を発症すると、その嘔吐物や排泄物を処理する過程で感染が拡大します。
※空気中に存在するウイルスは、しばらくの間生存
また、ノロウィルスに汚染された食事を摂取することでも、急性胃腸炎が起こります。
そのため、食物を扱う仕事に従事する人物がノロウイルスに感染していると、その食物を摂取することで感染が拡大し、食中毒の集団発生につながります。
※カキの中にはノロウイルスが存在する場合があり、生食は特に食中毒の原因になりやすい。
ノロウィルスの症状と期間
ノロウイルスによる急性胃腸炎に伴う症状は、嘔気・嘔吐、下痢、腹痛など。
ウィルスが体に取り込まれてから、半日から2日の潜伏期間を経て嘔吐が始まり、その後に水様性の下痢となり、2日ほどの経過で回復へ。
※数日で治まることが多く、比較的短期間で改善します。
ただし、感染予防上注意すべき点は、胃腸炎の症状が消失したのちも、排便中には2〜3週間程度ウイルスが排泄されています。
そのため、症状が緩和してもしばらくの間は、感染拡大予防のため、排泄物の処理に注意を払うことが必要です。
食中毒が発生した昭和食堂の場所は?
今回、食中毒を起こしてしまったお店は下記になります。
近くにはイオンなどもある場所で人も多く訪れる場所のようですね。
▼昭和食堂 伊勢店
〒516-0007 三重県伊勢市小木町485-1
今回の食中毒が発生した原因は何か?
男性調理スタッフからノロウイルスが検出されているとのことで、この人物から感染が広がったようですね。
ただ、ノロウィルスは潜伏期間は比較的短いため、このスタッフは体調不良の状態で働いていたのでしょうか?
今回の件以外でも、風邪やインフルエンザなどを発症している状態で仕事に出て、周囲に感染させてしまう事例も多くあるため、体調が悪い時にはしっかりと休ませるといった店側の対策は必要ですね。
昭和食堂での集団食中毒を受けてネットの声
週末であったことや、時期的にも忘年会などで忙しくなってくるタイミングですが、少しブラックな背景があるのかもしれません。
いとこが一昨年昭和食堂でバイトしてて 年末に熱で休みたいと言っても 人手不足だから休むならもう来なくていい店長に言われ 無理して出勤して救急搬送されるということがありました。
今回も人手不足で完治する前に無理したのかもしれませんね。
時期だけに体調不良で休めず、結果ノロ感染で休業とは。企業なら休めるのにね。
年末年始は外食の機会が増えるけど、従業員も体調悪くて休めないからこういう事もいつなんどき自分にも降りかかるかわからない。ノロはインフルエンザと違って咳とかわかり易くないしね…
最後に
ノロウィルスに感染した方も、重症化することなく快方に向かっているようでその点は安心ですね。
ただ、体調が戻っても最大で3週間ほどは感染する可能性があるとのことなので、そこからさらに感染拡大などは注意が必要ですね。


