静岡県にある裾野市の私立「さくら保育園」で、1歳時の担当をしていた保育士3人が、園児に対して暴言を吐いたり、逆さづりにする暴行を加えたり、倉庫に閉じ込めたりといった虐待行為を何度も行っていたことが判明しました。
児童虐待とした、犯罪行為の数々を犯していた人物の正体とは。

もくじ
裾野市さくら保育園の保育士3人が園児に虐待行為
この事態が公にされたのは2022年11月28日(月)とされていて、犯行が行われていたのは静岡県裾野市の私立「さくら保育園」。
2022年6月ごろから、この保育園の一部の保育士(30~40代)3人が1歳の園児に対して、暴言を吐く、おもちゃなどを入れる倉庫に数分間閉じ込める、クリアファイルで叩く、逆さづりにするなどの虐待行為(暴行)を複数回行っていたことが判明したもの。
保育園側は一連の行為を「不適切な保育」と認めて、3人の保育士を処分するとともに受け持ちから外すといった対応を行っており、また11月29日(火)の夜に保護者説明会を開きました。
また、この事件は裾野市も事態を把握していて、調査を進めるとしています。
参照:裾野の私立園で不適切保育 1歳児に暴言や閉じ込め 複数人、繰り返し 市が調査
虐待保育士の発覚は8月、衝撃の犯行内容がヤバイ
さくら保育園の1歳児は約20人とされており、保育士6人で担当していたとしています。
この事件は少なくとも2022年6月1日ごろから犯行が確認されているようで、1歳児を担当する30代から40代の保育士3人が園児に対して、暴行や恫喝などを行っていたとされています。
その行動に気付いた同僚の保育士らが、3人に問題行為をやめるように進言するも無視され、その後も犯行が行われていました。
「一部の保育士が不適切な行いをしている」との情報提供を受けた保育園が内部調査して8月には一連の行為が発覚し、3人を1歳児の担当から外して8月末には出勤停止などの処分を下していました。
下記は保育園で行われていた犯行の一部とされています。
・携帯電話で園児が泣いている様子を撮影
・園児を寝かしつける際に『ご臨終です』と発言
・カッターナイフを見せる
・頭をたたいたり宙づりにしたりする
・ズボンを無理やり脱がす
・ブスと言ったり容姿をからかう
・感染症の疑いがある園児の体を別の園児に無理やり触らせていた
さくら保育園や運営法人が虐待を全力隠ぺい?
保育園は一連の問題を裾野市に報告したとしていますが、この保育園を運営している社会福祉法人「桜愛会」の関係者は次のように語ったとされています。
と他人事のように発言をしているようで、園児をたたくなどの暴力行為の有無について明言は避けるなど未だに隠ぺいを図っていると考えられており、「暴力や脅迫行為もあった」「幹部が事実を隠そうとしていた」などとの証言がありることから、市が事実関係を精査しています。
犯行が行われていたのは少なくとも2022年の6月からですが、実際にこのような保育がいつから続いていたのかは明らかにしていません。
最悪の場合は、該当の保育士が勤務し始めたころから行われいた可能性があります。
虐待保育士の犯行動機と名前や顔画像
問題の保育士3人は30代から40代で、「しつけのつもりだった。もうしわけなかった。」とおおむね虐待(暴行・恫喝)の犯行について認めているとされています。
このうち1人はすでに退職していますが、残る2人はまだ退職していないとされていますが、近く退職するとしています。
ただ、発覚から3か月以上も経過している段階でその状況であることを考えると、隠ぺい工作が行われていた可能性は高そうです。
3人の保育士に関して、名前や顔画像については現時点では秘匿されていて明らかになっておらず、逮捕などもされていません。
なお、11月29日の夜には保護者会が開かれたようですが次のような流れでうやむやにされています。
※追加情報
12月4日、三浦沙知容疑者(30)と小松香織容疑者(38)、服部理江容疑者(39)の3人が、暴行容疑で逮捕されたことが判明。
櫻井利彦園長が保護者説明会で形だけの謝罪か
一連の事件に関してさくら保育園の園長は次のように述べています。
さくら保育園:櫻井利彦 園長
事実が発覚した後、保護者は今回の事件に対して次のように述べています。
裾野市はこの件で30日にも会見を行う予定としています。
裾野市、私立さくら保育園の現場
保育園は下記の地域にあり、園児の定員は120人。1981年に開設されたもので比較的大きめの保育園でした。
さくら保育園:静岡県裾野市公文名1−1
※真面目に働いている保育士の方に影響が出るため不要な連絡や凸は控えてください。
虐待保育士の犯行の数々にネットでも怒りの声
以前パートで保育現場に出ていた際、適切ではない保育をしている方がいたので、園がある役所や労働関連のところへ報告したのですが、改善されてないと思います。こどもへの保育の仕方だけでなく、職員同士でも良くない園はあります。そういった事を運営会社や園名を伝えればすぐに対応してもらえるようにして欲しいと思っています。録音したもの等がないと動けないとの話があり、正直勤務時間内に証拠の用意をするのは難しく、それがなくとも 中で働いている職員から報告があった際にはちゃんと対応できる仕組みに改めたほうが良いと思います。ただ退職者が増えたり、クラスの担当から外しただけでは解決にはならないですよね。
最初は子どもが好きで保育士になったのかもしれない。だけど、保育は子どもが好きなだけではできない。知力、体力、人間性が必要で、心身共に激務な仕事。その割に、給料は低賃金。保育士免許があるのに、他の職業を選ぶ人がたくさんいる意味を考えて欲しい。不適格な保育士を解雇して優秀な保育士を採用したいなら、保育士の待遇改善が必須。自治体や国の少子化対策が本気なら、安心安全な保育をするために保育士の給料を底上げするべきだと思う。
これは謝罪で終わらせる問題ではないのでは。虐待は暴力で犯罪に問えないとおかしい。とりあえず加害者達が場にでてこないなら、訴えるので法廷で会いましょうくらいの気持ちになるよ。辞職で許されるなら、暴力が許される社会ということ?おかしくない?
総合的に素晴らしい保育園でも、社会の縮図として違和感ある先生、指導者はいたりします。親はしっかり目を光らせるべきです。実体験として、私は恐ろしい現場を目撃しその場で対処しました。命預けてるわけですから、親もしっかり関わって未然に防止できるよう働きかけましょう。
保育士の養成課程では、言うことをきかない子どもに対しては、しつけとして閉じ込めたり叩いたりしても良いと教えているのでしょうか。国家資格を持ち、仕事として給与を得ている以上、保育士として逸脱した行為については懲戒とすべきでしょう。
傷害罪とかにはならないのかな。法整備ができてなさすぎる。いくら保育士不足であっても締めるところはしめないと取り返しのつかないことになるから。
