山形県で12月12日、酒田市の保育所の園児5人と園児の家族の高校生1人が細菌性赤痢に感染したとの発表がありました。
この1週間で同じ保育所の園児、家族計22人の罹患(りかん)が判明したことから、山形県は集団感染と断定しました。
今回、集団感染が確認された「赤痢」について調べてみました。
山形市の保育所で赤痢の集団感染
今回の赤痢の集団感染は、12月4日から酒田市の保育所で赤痢の症状が確認されたとされています。
その際に確認された情報として、酒田市に住む30代女性と未就学の男児の2人が赤痢に感染したことを県が把握し公表していました。
庄内保健所がその後、患者の家族や男児が通う保育園関係者など合わせて195人について、便や健康状態などを調べたところ、保育園の園児とその家族の計9人が、新たに赤痢に感染していたことが分かっています。
そして、12月12日までで22人の感染・発症が確認できましたが、発熱や腹痛、下痢の症状が出たものの、全員快方に向かっているようです。
※感染した22人の内訳:園児13人と家族の小学生2人、高校生2人、保護者5人。
感染経路は?
細菌性赤痢は、衛生状態が悪い海外に渡航した際に感染し、帰国後に発症する場合が多いようです。
県庄内保健所が感染経路などを調べているものの感染者には1カ月以内の海外渡航歴はないということで、今回感染が確認できた人達の近くで海外から持ち込まれたものが感染拡大していったといったところでしょうか。
赤痢とは?
赤痢は衛生環境が劣悪な地域に多い感染症で、日本でも第二次世界大戦後しばらくは年間10万人を超える患者がおり、死者の数も2万人近くに達していたが、1965年ごろから激減。
患者や保菌者の便に汚染された手指や食品、水、ハエ、食器などを介して感染し、1〜5日間の潜伏期間を経て、全身の倦怠感や悪寒、下痢のほか、ゼリー状の粘液を伴う粘血便などの症状がある。
※現状ではワクチンなどはないようです。
治療には乳酸菌やビフィズス菌などの整腸薬を服用する対症療法と、抗生物質を投与する方法がある。国内での発症は、主にアジア地域など海外渡航先で感染したケースが多い。
※無治療であっても4~7日で改善するとされています。
赤痢の集団感染が確認できた保育所はどこ?
現在、酒田市内の保育所であるといった情報しか出ていません。
多くの保育所は酒田駅の近隣に集中していることからその周辺である可能性はありそうです。
感染者が触ったものなどから比較的簡単に感染することから予防としてきちんと手洗いなどをして対策をする必要がありそうです。
赤痢の集団感染にネットで動揺の声
(3/3)赤痢は、非常に感染力の強い感染症です。さらに、感染していても症状がない、あるいはごく軽い症状のことも多くあるので、本人が感染に気づかずに感染を拡大させる可能性があります。現在、行政担当と保健所が、拡大をおさえようと必死に調査をすすめているはずです。
— 今村顕史 (@imamura_kansen) December 12, 2019
赤痢集団感染…怖いな。これからもっと増えるのでは😓
— 箔猫 (@kurosist) December 12, 2019
保育所で赤痢出たの?怖すぎる
患者さんは海外渡航歴はないらしいけど何が原因なのかな— 七瀬 (@nanase01417) December 12, 2019
全国でノロとかサポとか赤痢とか食中毒流行ってますやん、この冬忙しくなる…。
— (緑嵐'◇')⊃━♡゚.*・。 (@midorinoarashi) December 12, 2019
外国人観光客が増えたから、いろいろ良くないものが持ち込まれてますね。
赤痢なんて戦後の病気だったはずなのに。
赤痢から、引きつけを起こし脳症まで行ってしまった事例を知っています。
小さいお子さん、どうか、しっかり治してあげて下さいね。お大事に。
国内で赤痢とは…実は結核も地味に生き残ってるし
麻疹の件もあるし感染症には本当に気をつけないと
衛生状態の問題だけではなくなってきてる
人間の抵抗力が弱くなったのか、菌やウイルスが強くなったのか
そのうちインフルエンザは通年の病気になるかもしれないし
もう今までの常識が通用しなくなってしまうかも
最後に
結核や赤痢は昔の感染症といったイメージがありますが、赤痢でもまだ年間1000人ほどの発症が確認されているようです。(※ほぼ海外経由)
冬になるとインフルエンザやノロウィルスなどが活発になってきますが、日ごろから手洗いうがい、マスクなどで予防をしっかりとしておく必要がありますね。