2019年11月19日に和歌山市で起こったビルからの鉄パイプ落下事故を受けて、11月20日の午前に工事現場の足場の解体作業をしていた下請け業者や元請け業者を業務上過失致死の疑いで家宅捜索がされました。
それに伴い、今回の落下事故を起こした会社の名前なども公表されており、事故がどのようにして起こったのか、全貌が見えてきました。
今回は、工事を請け負った会社や、事故当時の状況などを調べてみたいと思います。



もくじ
和歌山市内、鉄パイプ落下事故の概要
11月19日(火)午前8時15分ごろに起きた鉄パイプ落下による死亡事故は和歌山市十三番丁にある12階建て「酒直ビル」屋上の作業場から鉄パイプが落下したことで下の道路を通行していた板垣智之さん(26)に直撃したことで起こりました。
その件を受けて、11月20日(水)の午前、業務上過失致死容疑で工事を請け負った市内の建設会社2社が家宅捜索を受けました。
この事業者は11月15日にも鉄パイプを落下させる事故を起こしていました。
鉄パイプ落下事故の業者名が判明!元請けと下請けの2社
家宅捜索の情報が入るとともに、工事を受け持っていた会社の情報も判明しました。
1社で行っていたわけではなく元請けと、さらに下請けの会社2社が関わっていたようです。
元請け会社:SIGN TAKASE
会社名 :SIGN TAKASE
代表取締役:高瀬 睦信
本社地 :和歌山市加納283-4
業種 :建設業・建築関連
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下請け会社:ヒロケン
会社名 :株式会社ヒロケン
本社地 :和歌山市西庄1044-37
代表取締役:本田博則
設立 :博建工業として2007年創業、2017年設立
資本金 :500万円
従業員 :10名(専属請負施工スタッフ込み)
▼所在地はこちら
業者SIGN TAKASEとヒロケン代表のコメント
株式会社ヒロケン代表:本田博則
工事の下請け会社「株式会社ヒロケン」の本田博則代表は遺族への謝罪と、今回の事故についてコメントをしています。
SIGN TAKASE代表:高瀬 睦信
工事の元請けの「SIGN TAKASE」の高瀬睦信代表は、被害者の遺族に向けての言葉と、今回の事件前に起きていた落下事故の再発防止とそれを告げた朝礼からわずか30分後に起きた事故についてこう語ったようです。
業者の発表を受けてネットの反応は?
鉄パイプ落下とかヤバっっ😱😱😱😱😱うちの会社、請負さんが転んで捻挫しただけでもなぜなぜ分析から再発防止のマニュアル作成、上の人呼んで謝罪させるまで3ヶ月くらいかけて精神搾られるのに、そんなんで死亡事故起こしたらって思うとクラクラするー
— ❀.*きこ*.✿ (@tkk_twit_) November 20, 2019
鉄パイプ落下死亡事故、再発防止策を守ってなかった可能性って現場猫案件じゃん
— ルナ丼 (@Lunard1014) November 20, 2019
今テレビのニュースで鉄パイプ落下の事件見て親が思い出したんだけど、先週の水曜日に池袋サンシャイン通りの工事してる大黒屋のビルから鉄パイプ落ちてきて前歩いてた女性2人に当たりそうだったって言ってるんだが、これ報告しなくていいのか…?
どこに報告したらいいのかご存知の方いますか?— 工藤南 (@reeecmouse) November 20, 2019
鉄パイプが落下した事件のことだけど足場解体の現場にある空気って「スピードが正義」だったりする
雇い主から強要されているわけじゃなく、早いやつがかっこいいという感じ。
下請けの経営者の方お会いしたことあるけど気の毒だな
被害者が1番かわいそうなのはもちろんそうなんだけど— 待つ男スズキ (@es15073) November 20, 2019
工事業者の社長が「謝罪」 ビル屋上から”鉄パイプ”落下 足場の解体でロープを使うってあり?ただの1本の鉄パイプにまともにロープを結ぶって案外難しいし手間がかかるでしょ?それにすべてロープに結んで下ろすなんて非効率なことするわけない。たぶん数日前の落下のときと変わってない。
— 春ブタ (@C23EZgFVDIyeuY2) November 20, 2019
数日前にも鉄パイプ落として工事ストップしてて、落下防止策を打ち出して工事再開したのにまた落として今度は死者が出るとか。この足場業者ダメだろ。
— オリヒカ (@Orihika247) November 20, 2019
鉄パイプ落下の件
作業中、3年間で1400件も足場や物が落下して作業員等の死傷事故があるとの報道
しかし、1400件も落下事故が起きているのにその事が今まで問題視されていなかった事に驚いた。
明らかにコストカットされていて安全管理が足りていない。亡くなられた方は無念でたまらないだろう
— 学童のにいちゃん@きゃも (@kyamonohashi_GD) November 20, 2019
鉄パイプ落下は仕方ない。業者は、凡人より強いし、注意は払うけど落ちる時は落ちる、同じ人間だから。パイプも落ちるし、作業者も落ちる可能性がある。死ぬ覚悟はある程度してんだ。
正直、対策は十分だったと思う。常人なら体鍛えて、万全を期したとしても工具を落とさないなんて発言は出来ない。— GUCHI正義の味方 (@Guchi_Emiya) November 20, 2019
鉄パイプ落下の事故
アサガオしとったらしいやん
あれ以上対策ないやんそもそも物落とすなって
話しやけど
鳶やっとる人間から言わせて
もらうと、どんな対策しても
事故は絶対起こるし
足場はどんなに繋ぎとっても
こける時はこける工事現場の近くは
避けて通行しましょう!— かず兄や兵どもが夢の跡 (@kazu09236) November 20, 2019
鉄パイプ落下での死亡事故はミスというより会社の体質だろうな。僕も業種は違えど例えばお客さんが来てるのに担当者がいないとかの事故が起こらないように管理してるし。つい先日も落下させたのにまた落下させて死亡させちゃったのは罪としては重いよね。しかもまだ先の長い若者が亡くなってしまった。
— 忍々ニンジャZ@れおん命!!絶対結婚!! (@Nin_Nin_NinjaZ) November 20, 2019
最後に
ネット上の意見では様々なものがあり、どれだけ対策をしても事故は0にはできず必ず起こるといった意見もあるようですが、今回の件に関しては対策の部分もありますが、直近でも事故があったばかりなので心構えの部分でも緩んでいたのは事実ではないかと思います。
失われてしまった命はもう戻りません。
二度とこのような事故が起こらないように、今回の事故を受けて今後の対策やこうした業者の意識改革となることを望みます。
事故の被害者となった板垣さんのご冥福をお祈りします。



