伊勢崎市連取町にある有料老人ホームが、今全国から大きな注目を集めています。
それは、従業員が全員辞めたことにより入居所全員が移転をするといった事態になったこと、なぜそのような事態になったのか?
もくじ
伊勢崎市の有料老人ホーム、全従業員が一斉退職!
この問題が大きくなったのは、前橋市の障害者施設運営会社が運営している、伊勢崎市連取町の有料老人ホームの全従業員が一斉に退職届を出し、入居していた24人全員が近隣施設への移転を余儀なくされていたことが発覚したことから。
この一斉退職をした従業員側は「会社側の不適切な人員配置が続き、サービス維持が困難になったため」としており、賃金の未払いもあったとして民事提訴を検討していることを説明しています。
対して運営会社は「突然利用者を移され、損害賠償請求も含め検討している」といった意見で、対立しています。
なぜそのような事態となったのか?
人員配置改善される入居者全員移転の経緯は?
今回、問題となっている有料老人ホームの施設、こちらは2020年12月上旬までに24人が入居していたとされています。
また、その24人全員に対して、訪問介護などのサービスも提供していたようです。
そうした中、老人ホーム施設が12月下旬までに入居者全員を近隣施設などに移した上で、12月31日に施設長をはじめとして、パートを含む全従業員9人が退職届(2021年1月31日付)を提出。
こうした行為に至ったその背景には、群馬県の有料老人ホームの設置運営指導指針では、施設内の要介護者25人に対して常時1人以上の職員配置を求めています。
しかし、会社側に従業員らが改善を求めたものの、こうした人員の配置が適切にされていないため、入居者の安全確保が困難となるため、施設庁が退職を決めて、他の職員もそれに続く形で退職となっています。
対立する会社と従業員の意見、運営会社の名称は何?
今回、騒動となっているのは「ライフホーム」という会社で、地図などに出ている情報としては「株式会社アイリ-ライフ」となっています。
ただ、匿名情報として元従業員の方から、「株式会社ワンライフ」であるといった情報が届いています。
※こちらは精査中。
今回の件で、2021年1月26日が前月分の給料振込日だったものの、十分な額が振り込まれていなかったとして、従業員側が運営会社に説明を求めていく考えを示しています。
運営会社の社長は今回の件に以下のように述べています。
ちなみに会社側は「退職届の受理者しない」としていますが、会社側が受理しなくても退職届を有効化する方法はあり、受け取らないといった対応をする会社に対して大職代行なども流行っています。
介護の職は需要に対して供給が間に合わないほどの人手不足で、かなりの重労働であるにも関わらずその賃金が安く抑えられており、ブラックな状況となっているところも多数あり、今回の件はそうした状況の改善への一歩となるか。
伊勢崎市の有料老人ホームはどこ?訪問介護事業所ライフホーム
今回の騒動となっている場所は、伊勢崎市連取町にある有料老人ホームの「ライフホーム」といった場所のようです。
ある程度の介護を含めたサービスも行っているため、入居者の安全が確保できていないといった状態であったのであれば大問題。
ライフホーム
群馬県伊勢崎市連取町
従業員一斉退社の老人ホーム騒動に
現場で戦う施設長と職員。現場を理解していない経営者。
お金を生み出してくれる現場の人を大切にしない経営者はいずれ捨てられる。
ほんまに介護業界の給料見直さな質がやばいぞ。
安い給料で質なんか求める方が間違えてんねん。
退職した施設長と従業員は色々と責任やリスクを抱えながら、
利用者を守りきったのでしょう。つぎ、良い職場で働けますように。
いやおかしいでしょ。24人に対して、施設長やパートこみで9人って、回ると思えない
それに普通は絶対誰かは残りそうなのに、全員なあたりでどれだけ会社がヤバいかがわかる気がする
給料未払い3ヶ月経験者です。給料未払いが一度でもあれば、
その会社は危ないと思った方がいい。団結して全員退職し事実上の倒産状態と
認められれば未払い給料の立替払いや失業保険の早期給付が受けられます。
運営会社の社長は、「(従業員側に)きちんと話を聞けていないので、退職届は受理していない」
⇒退職届は受理の有無関係ないです。労基法の基本。
「人員は足りていた。突然利用者を移されたので、損害賠償に向け提訴を含めて対応を検討している」と話した。
⇒人員が足りていて利用者が移された情報が届いていないとしたら、現場を知ろうとする姿勢がまったくない無能経営者という事。
『緊急時は施設長が対応した』で、思い出したが、施設長って名ばかりで、大変な激務らしいです。
某政令都市の施設に両親が入ってましたが、5年間で3回も施設長が変わりました。
昼夜問わず、お世話になりましたが、私どもから見ても大変そうでした。
高齢者のお世話は激務です。もう少し、働く人の職場環境や待遇を改善すべきだと思います。
有料老人ホームの運営会社にTwitterの声は
従業員の皆さんはご利用者さまのことを考えて、多めに人員配置することも叶わない。
ご利用様が喜ぶようなイベントもできない。
もっと効果的なケアをするための設備も整えられない。介護は税金の側面が大きいから不自由なのはわかるが、基本報酬を少なくして、もっと頑張る施設に支給する仕組みを!
— yukichi (@yukichi0018) January 30, 2021
福祉施設は経営者の当たり外れあるよね。この施設は人員配置基準上必須な人でも安く使ってやろうって感じなんだろうな
— フジ (@1588tf) January 30, 2021
伊勢崎の介護施設のやつ笑えない。
友達(看護師資格持ち)が介護施設で働いてた時、Dr.ストップ&親族友人で止めて辞めさせなければ過労で死ぬ一歩手前までガリガリ痩せたの目の前で見てたからガチ笑えない
人員配置と賃金爆増と雇用主の是正は全国急務かと…
— からし🌶まよ (@karaka_mayo) January 30, 2021
記事によると職員たちは入居者全員の行き先を決めてから辞めています。調整は大変だったハズ。
高齢者住宅事業はそれ自体は赤字で併設デイ等でそれを補填してる所が多いと聞きます。
不謹慎かもだけど、安全が守れないと全員で施設を去った職員たちの気骨を感じました。https://t.co/QfwU3hXBRO
— NAPTS (@PTS_wanB) January 30, 2021
伊勢崎市の有料老人ホーム 全従業員が一斉に退職届(上毛新聞)
老人ホーム経営ではこの手の騒動が多いという印象。営利目的で経営に乗り出した企業が多くて、結果従業員の労働環境が二の次というのが蔓延っている感じだ。巻き込まれて被害を受けるのは入居者とその家族。— 小言の唄 (@N_poruto) January 30, 2021