埼玉県の八潮市にある小中学校に通う児童や生徒など3000人超が、学校給食を原因とする食中毒になった出来事。
この食中毒でこれまでに3453人に下痢や腹痛の症状が出ているとして大きな話題となっています。
今回、埼玉県八潮市で起きた大規模食中毒について調べてみます。
もくじ
埼玉県八潮市の学校給食で大規模食中毒が発生!
この大規模食中毒が起きたのは2020年6月26日(金)のこと、埼玉県八潮市の小中学校の生徒や教職員などに食中毒の症状が発生。
この日の給食で、鶏の唐揚げや海藻サラダなどを食べた児童(生徒)や教職員が相次いで医療機関を受診する騒ぎがおきました。
週が明けた月曜日の29日においても欠席者は計377人に上り、下痢や腹痛の症状が出た人物は3453人にも上るとされ、稀に見る規模の食中毒事故となっています。
※幸い重傷者はいないもよう。
大規模食中毒の原因は何?
今回の大規模食中毒の発生で、保健所が症状のある人を検査したところ、便から病原大腸菌が検出されました。
また、給食症状が出ている人物への聞き取り調査から6月26日に出された給食が原因であると特定されました。
保健所は全校に給食を提供した市内の給食センター工場を7月2日から3日間の営業停止とし、原因食材の特定などを進めています。
食中毒の給食センターはどこ?東部給食センターか。
近隣の学校などへ給食を配布していたのは「東部給食センター」であるとされています。
こちらは学校や法人などの事業者にお弁当(給食)を作って届けている会社のようで、かなり大きな給食工場であるのがわかります。
四季亭・東部給食センター
〒340-0807 埼玉県八潮市大字新町1−1
四季亭・東部給食センターとは?
こちらは四季亭グループとして、埼玉や千葉にも同様の施設を有しているようです。
昭和54年に学校給食開始(八潮市小中学校15校)とあるため、かなり長く地元での給食提供を行っていたようです。
HPを見る限りは今回の件に関して会社としてのコメントはまだないようです。
下記、HPより抜粋。
紹介文章
「四季亭」は草加・八潮・越谷・三郷・吉川エリアへ弁当給食をご提供する国内最大規模の給食センターです。
つねに料理の安全性と美味しさにこだわり、幼稚園給食、学校給食、事業所用のお弁当、行楽弁当、宴会料理に至るまで、お客様の様々なニーズに最新の調理設備と衛生環境、そして長年培われてきた料理の技でお応えいたします。
四季亭のこだわり
食の提供を通じて食生活の向上と豊かな社会の繁栄に寄与することをモットーに、完璧な衛生管理のもと「安全」「安心」「美味しい」を実践し、弁当給食の給食センターとしては国内最大規模を誇ります。
四季亭は常に料理の安全性と美味しさにこだわり安全な食材と手作り志向で確かな素材のみを使用し、合成着色料・保存料は既製品を含め使用しません。
「四季亭」は四季の季節感豊かなお料理を提供するために特許庁に商標登録した屋号です。
東部給食センターの給食(お弁当)例
こちらは東部給食センターで作られているお弁当の献立のサンプルです。
見た感じは種類もかなり豊富でおいしそうです。
大規模食中毒発生のネットの声は?
埼玉県の保健医療部によりますと、有症者17名中12名の便から病原大腸菌が検出されたことと、病原性大腸菌による症状が一致したこと等により、給食を起因とする病原大腸菌による食中毒とする結果を発表しました。
被害にあった児童生徒の方々については早い回復を願います。
食中毒発生の原因が究明され、再発防止に努めていただきたいと思います。
3日の営業停止は行政処分の話ですね、実際は原因の解明とそれに対する業務改善が出来るまで無期限停止となります。
給食会社を急遽変えてしまうと埼玉県春日部市で発生した従事者の練度不足による調理不良が起こるので難しい問題です。
再開は早くても2学期からになるでしょう。
全市立学校の児童・生徒・教員の半数とは多いな??
しかし便から「病原性大腸菌」が検出されたそうだが、調理等の関係給食センターの「検食保存サンプル」やセンターの施設or職員or食材等からは検出されていないのだろうか??
市は管理責任問題も絡むのでいろいろ大変ですね!
こんなに大規模な食中毒は初めて聞きました。早急に検査して欲しい。悪意ある人為的なものも疑ってしまいます。
食中毒は本当につらい。せめて軽症ですむことをいのる。点滴でだいぶ楽になるけど、市内でこれだけの人数が病院きても全員に対応できるんだろうか?
凄いことになってる…同給食センターから子供の園にも給食頂いていますが、暫くお弁当持参になりました。
お弁当になって、給食のありがたさが身に染みています。
早く安全な給食に戻るといいなと思いますが、しっかり原因究明していただきたい。暫くお弁当作り頑張ります!
最後に
今回の食中毒は規模は類稀なほどの規模ですが、幸い症状が重症に至っている人はいないとのことで、不幸中の幸いです。
かなり昔から地元の学校へ給食を作ってきた給食センターで起きた大規模食中毒、長い実績から培われてきたノウハウはあったと思われ、衛生管理も気を付けていたと思われます。
コロナの影響で学校給食にも大きな影響が出ており、休止からの新たな稼働で緩みが出たタイミングであったのかもしれませんが、現状はまだ原因となった食材などの特定は完了していないため、今回の件が発生した原因解明が急務です。