2018年、北海道ニセコ町で女子大学生がはねられて死亡した事故の裁判が行われ、1月10日(金)、柴橋哲也被告(48)に札幌地裁は禁錮1年2カ月、執行猶予3年の判決が言い渡されました。
判決に対して、柴橋被告側は無罪を求めて控訴する方針とのことです。
今回、この事件がどのようにして起こったものなのか、改めて調べてみました。
もくじ
ニセコ町女子大生死亡事故の概要は
今回の裁判は、2018年2月に北海道ニセコ町で、猛吹雪の中を歩いていた大学生2人が、乗用車にはねられて、女子大学生の三品未和さん(当時21)が死亡、男子大学生(当時20)が重傷を負った事故に対して行われていたものです。
事故が発生した際、現場付近では「ホワイトアウト」と呼ばれるほどの吹雪で回りが見えない状態であったものの、柴橋被告は徐行することなく、時速30-40㎞のスピードで走行を続け、それによって事故につながったとされています。
乗用車を運転していた柴橋哲也被告は、これまでの裁判で「歩行者がいることは予見できなかった」などとして無罪を主張していましたが、1月10日の判決で札幌地裁は「歩行者との衝突は予見でき、徐行義務があった」として柴橋被告に禁錮1年2か月、執行猶予3年を言い渡しました。
この判決を受けて、柴橋被告の弁護側は即日控訴をしています。
ニセコ町女子大生死亡事故現場はどこ?
詳しい事故現場情報はでていませんが、北海道虻田郡にあるニセコ町は札幌から車で2時間ほどの距離にある町です。
通年観光リゾート地として夏のアウトドアスポーツや冬のウィンタースポーツ、インドア体験が充実しており、日本国内のみならず国外からも多くの人が訪れている場所。
柴橋哲也容疑者の情報・画像は?
名前:柴橋 哲也(しばはし てつや)
年齢:48歳
職業:調理師
住所:北海道ニセコ町
▼罪状(未確定)
過失運転致死傷
※現在、画像情報については公開情報が出ていないようようです。
ホワイトアウトに遭遇した時の対処方法は?
ホワイトアウトとは、猛吹雪によって視界が奪われてしまう状態のこと。
ひどい場合では前方数十㎝先も見えなくなってしまう状態になり、辺り一面が白に塗りつぶされた視界になります。
ホワイトアウト現象に見舞われてしまった時の運転方法(対応)として、ヘッドライトやハザードランプを点けて周囲に自車の存在を知らせることが重要とされています。
もし前を走る車が見えるようなら適切な車間距離をとって追走します。
※突然その場で停車をしてしまうと後続車から追突されてしまう恐れがあるため、急ブレーキをかけて停止することは厳禁。
※後方の安全を確認できるなら、ハザードランプを出しながら路側帯に停車をしてしのぐのも良し。
車の速度は、すぐに停まれるような徐行速度に減速するか、ホワイトアウト収まるまでやり過ごすことも重要とされています。
【注意点】
一時退避でしのぐ場合に注意すべきことは、停車時にエンジンをかけていると、マフラーが雪でふさがれて一酸化炭素中毒となる可能性があります。
そのため、できればエンジンを切って退避するのが望まれるとされています。
事故原因のホワイトアウトについてネット上の声
札幌のタクシードライバーやってたころ、ルスツにスキー行く途中でホワイトアウトに巻き込まれた。
曇り空のなか40キロくらいで走ってたのに、突然視界を失って、ブレーキかけたが、追突が怖いので5キロくらいで徐行していたが、すぐ前に前走車が停車しているのを発見。
凍結路ですぐに止まれずあわや追突と言うところで、前の車が危険を察知して少しだけ動いてくれたお陰で、30センチ手前で止まれた。
ABS作動しながら止まるまでの数秒が超長く感じた。
直前まで視界は全く問題なかったが、地吹雪のなかは視界2メートルくらいだった。
一面銀世界のなかで、局所的な地吹雪を黙視で発見するのは地元の人でもない限りかなり難しい。
ホワイトアウトの怖さは運転体験したことがない人には共感できない。進行しても危険、停止しても危険、運転開始時にはホワイトアウトでなかったから運転したのにって。 道民より。
突然ホワイトアウトに包まれた事があるけど凄まじい恐怖体験だったね。前を走っていた車が停車してるかも?でも後ろを走っていた車は止まっていないかも?自分は走るべき?止まるべき?結果迷いながら30キロ以下ぐらいでゆっくり、全く見えない前方の車のブレーキランプやハザードランプに最大集中して走り続けた。時間にしたら数十秒くらいだったと思うけれど視界が開けると前方にも後方にも車が居た。みんな同じ位のスピードで走り続けていたんだね。実際止まる事、進む事、どちらが正解なのだろう?
国道や幹線道路での猛吹雪の中の運転は、止まると追突される可能性があり、そのまま走ると追突する可能性もある。
細心の注意を払い徐行するのが一番だが、それでも追突したりされたりする可能性はあります。
そのような中を歩かなきゃならない歩行者は、明るい服装で、反射材などを身につけて、自分を守るようにしてもらいたい。
もしくは、不要不急の外出は避けるのが一番。
追突される危険度あっても徒歩並の速度10キロ以下もしくは停止が正しいでしょう。
自分にも危険が迫ったから歩行者を怪我させても無罪はあり得ないでしょう。
ハンドルを握れば危険な鉄の塊を動かしている責任者です。信号無視や信号の無い道路に突然飛び出されても運転主は罪になります。
ホワイトアウトでも当然。万が一にも歩行者が居て接触してしまったとしても死亡事故にならないように徐行して欲しい。
ホワイトアウトの中の運転は一度経験してみないと怖さがわかりませんよね。前が全く見えないから止まりたい。
でも後ろから車が来てたら追突されるかもしれない。もうどうしたらいいか分からなくなるんですよ。
ハザードランプをつければ後続車のアピールにはなるしその上で徐行するのが確かに最適解なのですが、いざ自分がホワイトアウトに直面したら正気を保てず判断を間違える人はいると思いますね。
最後に
ホワイトアウト現象は雪があまり降らない地域ではあまりなじみのない現象のようです。
ただ、遭遇した際にパニックになってしまうといった人は多いようで、またその対応方法も推奨される方法はあるものの、実際にはケースバイケースでその場の判断が重要とされます。
一番は天気が荒れている際には、外出をしないといった対応がよいですが、外での不意の遭遇時は難しいものがあります。
こうした際の対策も何かしら開発されて事故の予防ができればよいのですが。