静岡県裾野市にある認可保育園「さくら保育園」で、3人の保育士が複数の園児に対して虐待行為(暴行)を繰り返していた事件で、静岡県警が12月4日に園児3人への暴行容疑で元保育士の3人、静岡県沼津市岡宮の無職の三浦沙知(30)、裾野市平松の無職の小松香織(38)、長泉町上土狩の無職の服部理江(39)が逮捕されました。

もくじ
裾野市、さくら保育園の保育士逮捕
これは2022年6月ごろから8月にかけて、静岡県裾野市にある認可保育園「さくら保育園」で1歳児のクラスを受け持つ女性保育士3人が、園児の足を持って宙づりにしたり、頭や顔をたたく、倉庫に閉じ込める、刃物で脅すなど数々の不適切保育(虐待)をしていたとされる事件。
11月28日にこの事件が全国的に公になったことから事件に大きな進捗がみられることに。
翌日の29日はさくら保育園の園長である櫻井利彦が、保護者説明会を開いて釈明をしていましたが、加害者である保育士らを出さず、さらにはその犯行を隠ぺいするために土下座をして他の保育士らに口外禁止の誓約書を書かせるなどをしていたことが発覚しました。
次々に新たな問題が明らかになる中で、虐待行為をしていた3人の保育士が特定され12月4日に逮捕されることになりました。
暴行容疑で逮捕されたのは元保育士の3人で、静岡県沼津市岡宮に住む無職の女、三浦沙知 容疑者(30)、裾野市平松に住む無職の女、小松香織 容疑者(38)、長泉町上土狩に住む無職の女、服部理江 容疑者(39)です。
参照:園児への暴行容疑で元保育士3人を逮捕 静岡・裾野市の保育園虐待問題で=静岡県警
保育士が行った15の虐待(暴行)について
①泣いている姿を使用携帯で撮影
②頭をバインダーで叩き泣かせる
③足を掴んで逆さにして宙づりに
④遅刻した園児に「遅いんだよ」と怒鳴る(事前の連絡あり)
⑤眠った園児に「ご臨終です」
⑥泣かない園児の額を叩いで無理やり泣かせる
⑦怒鳴りつけてほほをつねる
⑧ズボンを無理やり脱がせる
⑨宙づりにした後に真っ暗な排泄室に放置
⑩「ブス」や「デブ」等の誹謗中傷
⑪感染症の症状があった園児のお尻を無理やり触らせる
⑫後ろから頭を叩く
⑬おもちゃ倉庫に閉じ込める(夏で空調もない場所)
⑭カッターナイフの刃を見せて脅す
⑮丸めたゴザで頭を叩く
静岡県裾野市の私立「さくら保育園」
2022年6月ごろから、30代から40代の保育士3人により、常習的に行われていた園児虐待15項目人間の所業とは思えない…まさか退職して終わりじゃないよね?
然るべき罰を受けてほしい pic.twitter.com/Y454d9JkPX— ヤムヤム (@nemui33oyasumi) November 30, 2022
保育士逮捕
子供に対する暴行等は
もっと重罰化。
それと同時に保育士資格の
仕組みも変えるべきだ。
2年経過したら再度取れるのは
問題だと思う。 pic.twitter.com/TqaQw2otsT— やっさん (@yasan_22) December 4, 2022
裾野市、私立さくら保育園の現場について
保育園は下記の地域にあり、園児の定員は120人。1981年に開設されたもので比較的大きめの保育園でした。
さくら保育園:静岡県裾野市公文名1−1
※真面目に働いている保育士の方に影響が出るため不要な連絡や凸は控えてください。
三浦沙知、小松香織、服部理江の顔画像や経歴
暴行容疑で逮捕された3人については名前は判明しましたが、顔画像などは明らかになっていません。
また、常勤保育士のA、非常勤保育士のB、派遣保育士のCとした情報が出ており、逮捕時に全員が無職になっていますが、それぞれに該当するのはどれであるかは確認中です。

名前:三浦 沙知
年齢:30歳
性別:女
職業:無職(元保育士)
住所:静岡県沼津市岡宮
罪状:暴行(2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料)
名前:小松 香織
年齢:38歳
性別:女
職業:無職(元保育士)
住所:静岡県裾野市平松
罪状:暴行(2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料)
名前:服部 理江
年齢:39歳
性別:女
職業:無職(元保育士)
住所:静岡県長泉町上土狩
罪状:暴行(2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料)
虐待・暴行の保育士逮捕にネットの声
良かった!これで犯罪にならないなら、保育や教育現場であった虐待は、事件にはならないと扱われてしまう前例になるのでは、と危惧していました。相手が何歳でも犯罪行為ですが、1歳というまだ話すことも意思を思うように伝えることもつたない赤ちゃんのような幼児に対して、決して許される行為ではないです。人として生まれてきて、まずは信頼関係を得る大切な年頃です。
どんな理由であれ、3人の保育士と隠蔽しようとした園長の責任は重い。虐待された子供たちが、どんな恐怖を味わったか、これからも傷を抱えて生きていくことを考えて、それぞれ罰を与えて欲しい。もちろん、保育士の免許は剥奪して、2度と現場で働けないようにお願いしたい。園長も、経営の資格はないと思うので、二度と関わらないようにして欲しい。何より、内部告発してくれた保育士さん、どうもありがとう。子供たちを思う気持ちと正義感に感謝と敬意を払いたい。正しいことをしようと思っても、実行するのはなかなか大変だったと思うから…
静岡県警、速やかな家宅捜索、逮捕、そのスピード感本当に素晴らしい。保育士達もまさか逮捕されるとは思っていなかったのではないか。これからこの保育士達も実名で報道されることになるでしょう。そのやってきたことは、保護者会でも園長が事実として認めており、本当に許しがたい。正直、これから先その報いを受けて欲しいと思う憎しみの気持ちがある。しかし敢えて冷静に言うと、今後、このような事件を起こさないために重要なことは、これから先の捜索、裁判で、「何が起きていたのか」、「なぜそんなことをしたのか」など事実を明らかにし、社会がそれを教訓として対策していくことだと思います。そのためにも当事者の保育士達が逮捕されたのは本当に良かった。
この保育士たちは、まさか逮捕されるとは思ってなかったでしょうね。児童虐待は立派な犯罪だということを改めて世間に知らしめるいい機会だと思います。保育士だから、しつけだからと言って何でもしていいというわけではない。虐待を受けた子どもたちのこれからの幸せを心から願うとともに、保育士たちへの重い刑罰を望みます。
保育園という親が信頼して子供を預ける場所でこのような事件が起こったのはとても残念です。バスに園児を乗せたまま忘れてしまったり、暴力を振るったりと最近は保育園絡みのニュースが多く感じます。決してバスの降ろし忘れを庇うつもりはありませんが、バスの降ろし忘れは故意では無いんですよね。それに対して暴力は故意なので悪質性も高いと思います。園児は保育園を選ぶことが出来ないので親がしっかりと決めてあげる、保育園側も信頼できるような園を作ることが大切ですね。
まず逮捕された3名、園長については、言語道断であり皆様のコメント通りだと思う。今回のきっかけとなったのは公益通報だ。これは非常に勇気がいると言うか、自分の職場がなくなるという未来を知りながら行う訳で、休園となればこの通報してくれた保育士も現在はほとんど仕事・給与はないと思う。それを上回る覚悟で通報してくれたのだ。他の職場でもそうだが、職場がなくなるのを見据えて公益通報をするのは給与などを考慮すると非常にためらわれる面がある。市役所は今回、対応が遅れた責任もあるのだから、この通報者にしっかりとした転職先を紹介する必要がある。そうする事で今後の公益通報者が護られる事にもなる。また当然ではあるが、園児の転園先も優先して確保して欲しい。
