2013年に「餃子の王将」を展開する王将フードサービス本社(京都市山科区)前で当時の社長、大東隆行さん(72)が射殺された事件で、容疑者がついに特定されて逮捕されたことが明らかになりました。
事件から9年、、未だに謎が多く残る事件の犯行動機とは何だったのか?
もくじ
「餃子の王将」大東隆行前社長の銃撃殺害、容疑者逮捕
この事件は2013年12月19日(木)の早朝、王将フードサービス(餃子の王将)の社長だった大東隆行さん(72)が、京都市山科区にある本社ビル前の駐車場で銃撃され殺害された事件。
当時、運転してきた車を降りた直後に大東さんが拳銃で4発撃たれ、全ての弾が急所に命中し死亡しました。
長らく犯人の正体が不明となっていましたが、福岡県を拠点とする特定危険指定暴力団、工藤会系の組幹部の男(56)が関与した疑いが強まり、殺人と銃刀法違反の疑いで逮捕状がとられ、田中幸雄 容疑者が逮捕されました。
参照:工藤会系組幹部に逮捕状「餃子の王将」社長射殺事件
田中幸雄の顔画像や経歴、その正体
田中容疑者は特定危険指定暴力団、工藤会系の組幹部とされていて、2008年に大手建設会社の車に拳銃4発を発射したなどとして、銃刀法違反などの罪で2019年11月に懲役10年の判決を受け、刑務所に収監されていた人物のようです。
今回、新たな余罪が発覚したことで再逮捕となると考えられますが、別の事件も発砲事件であることから拳銃の扱いに慣れた人物で、余罪などはまだまだ多くあるのではないかと考えられます。
このことから、一生出てくることなく無期懲役となることが望まれます。

名前:田中 幸雄(たなか ゆきお)
年齢:56歳
性別:男
職業:暴力団組員
所属:工藤会系の組幹部
罪状:殺人と銃刀法違反
※死刑又は無期若しくは5年以上の懲役
※2年以下の懲役又は30万円以下の罰金
大東隆行さんは暗殺された?当時の事件経緯
この事件で京都府警が「王将フードサービス」を巡る不適切な取引に注目をしていたようで、2015年12月に暴力団組員が事件関与の疑いが報じられ、反社会的勢力との関係を調べるため、同社が事件後に設置した第三者委員会が2016年3月に報告書を公表しています。
この報告書では2005年までの10年間に特定の企業経営者と総額約260億円に上る不適切な不動産取引などを繰り返し、約200億円が王将側から流出、約170億円が回収不能になったことを明らかにしています。
大東さんは当時、こうした不適切取引の解消を進めて2013年11月に内部報告書をまとめていたようですが、報告書は公表されないうちにその1か月後に大東さんが殺害されています。
このことから不適切取引を巡ってもみ消しのために暗殺されたのでは?といった意見が出ているようです。
参照:「バイク」「たばこ」「軽乗用車」たどり捜査9年…「王将」社長射殺、組員逮捕へ
田中幸雄、犯行当日の経緯と仲間の存在
逮捕に至った経緯には長年の捜査によるものだったとされています。
事件当時、現場から走り去ったバイクを近隣の防犯カメラ映像から「リレー捜査」で2014年4月、約2km先のアパート駐輪場で乗り捨てられたホンダのスーパーカブを発見しています。
このバイクは射殺事件の2か月前に京都府城陽市内で盗まれた車両であったことが判明しており、ハンドルから銃を撃った際に残る硝煙反応が検出されていました。
さらにアパートの駐輪場近くにナンバープレートが付け替えられた不審なミニバイクも放置されていて、これは京都市伏見区の飲食店で盗まれたものであり、2台が盗まれたのは同じ日だったようです。
飲食店の防犯カメラに福岡の久留米ナンバーの軽乗用車から降りた人物が盗む様子が映っていて、その所有者の交友関係を調べる中で名前が挙がったのが田中容疑者(田中容疑者と所有者は同郷)
もう一つの手掛かりは、現場近くに落ちいた煙草の吸殻で、煙草についていた付着物のDNA型と、田中容疑者のものが一致したのことが2015年6月頃に判明したようです。
DNAの一致、犯行に利用されたバイクの硝煙反応、田中容疑者の事件直前の足取りなどから、容疑者として特定し逮捕に至ったとされています。
ただ京都府警は、田中容疑者はあくまで実行役で、何者かから指示を受けた疑いがあるとみているようです。
餃子の王将社長、銃撃事件にネットの反応
もう20年以上前になりますが、高校生で初めてのアルバイトが餃子の王将でした.
大東さんは当時まだ社長さんではなく、たまに私が働いている店舗にも顔を出していましたが、その頃もバイトの私たちが出勤する前から店舗前の掃除をしてくれていて急いで向かったのを今でも覚えています。接客のイロハをわかりやすく教えていただき、それは社会人になっても基礎となる事ばかりでした。ショッキングな事件でしたがやっと犯人が特定されたんですね、事件の解明を望むのと改めて大東社長のご冥福をお祈りします。
待ち伏せされ、至近距離で4発撃たれている点は、かなり強い殺意を感じるが、暴力団員の犯行が強まったという事で、動機の実態を供述でどこまでされるかはかなり不透明。また、捜査からも暴力団員にたどり着くまで時間を要していることから、近しい人からもトラブルなどの証言がなかった事も考えられ、被害者が亡くなっているところから、真実がみえてくるかもわからない。銃撃される事件では、スーパーで女性3名が撃たれる事件を思い出すが、その事件も動機が不透明なところもあり、まだ犯人が捕まっていない。こちらも早く解決してほしいですね。
事件から何年も経つのに全く進展がなかったので、このまま迷宮入りになるかと思いましたが、急転直下の犯人逮捕ですね。これからの捜査や裁判で、事件の背景に何があったのか明らかになると良いのですが。
警察の地道な捜査の積み上げですね。実行犯はわかったものの、後ろにいるであろう犯行依頼者、事件の全解明に向けてさらなる捜査を続けて頂きたいと思います。日本の治安の良さはやはり犯罪者の検挙率の高さだと思います。犯罪は必ず捕まり裁きを受けるということです。迷宮入りしそうだった今回の事件の実行犯がわかっただけでも安心材料です。