東京都練馬区にある遊園地「としまえん」(※2020年8月31日で閉園)のプールで、2019年8月に森本優佳ちゃん(8)が死亡した事故で遺族側が損害賠償を求めて訴訟を起こしていましたが、9月14日に第1回口頭弁論が開始されました。
1年前に起きていた死亡事故、当時どのようなことが起きていたのか。
人気の遊園地プールで8歳女児が死亡する事故
この事故が起きたのは2019年8月15日の午後1時過ぎごろとされています。
としまえんの「ふわふわウォーターランド」で、大きなフロート(浮島)のエア遊具の下で、森本優佳ちゃん(当時8歳)が心肺停止状態で見つかり、搬送後に死亡が確認された事故。
当時、森本優佳ちゃんは父親とともに泳いでいたところ、午後1時半ごろに父親が目を離した間にその行方がわからなくなっていました。
監視員などに行方不明となったことを告げ、捜索をしていましたが、午後2時過ぎに遊具の下で心肺停止状態で発見されました。
※死因は溺死
遺族側の訴訟内容と動機は?
今回の訴訟について、遺族側の訴状によると、家族が優佳ちゃんを見失って監視員に「捜してほしい」と求めたが、定時点検の午後2時まで遊泳客を上げて捜索せず、「捜索を拒否するかのような対応だった」と主張。
子供が遊具の下に潜り込むと、ライフジャケットの浮力で脱出が困難になると指摘し、遊具の下に潜り込むことを防ぐネットなどが設置されておらず、監視員の人数も不十分であり安全管理を怠ったと訴えています。
この訴訟に関して遺族側は、運営会社など関連した4社に連帯責任があるとして7500万円の損害賠償請求を出しています。
運営会社「豊島園」
親会社の「西武鉄道」
遊具設置「エム・ジー・アール」(広島県)
監視業務の委託「CUZMAT」(横浜市)
としまえん側は訴訟に対して争う姿勢
西武鉄道は今回の件に関して以下のようにコメントを出しています。
※事故を巡っては消費者安全調査委員会が2020年6月に調査報告書を発表し、ライフジャケットを着て水上遊具の下に潜り込むと自ら泳いで外に出るのが困難だとし、再発防止策を提言。
※豊島園は2020年8月31日をもって閉園
今回開かれたのは地裁の口頭弁論のため、双方の意見や抗弁に関しては次回以降に明らかになってくると思われます。
ネットでは親の責任に対して多くの厳しい意見
なぜプールっていう様々な危険が予測される場所で一瞬でも目を離してしまったのか…。ライフジャケット着てようが子供の側から離れないって本当に大事だと思う。
これは普通に親の責任。最近はこんな親のモンスターな対応で公園の遊具が消えて子供達の体を使った遊べるものが減ってきている。
同時に何が危険なのか危険を予知する力も減ってきている。
別に捜索を拒否した訳では無いと思うけど。。申し訳ないが自分が見失った責任を他人に押し付けてるような気がしてしまう。
うちにも同年代の子がいるがもし同じことが起きたらちゃんと見てなかった自分を悔いると思う。
亡くなった後に遊具のせいだと賠償求めるパワーがあるのなら、子供が生きてるうち子供から目を離さず、常に危険かも?の緊張感を持って子供を守りたい。
裁判に勝っても子供は生き返らない。
自分の子どもを楽しいはずの場所でなくしたご両親の方の心痛もわかる。
なんとか自分達のせいで亡くなったわけじゃないと自分達に言い聞かせたいし、周りも気を遣ってそうだそうだと励ましてしまったんじゃないかな。
でも、やっぱり最終的に自分の子どもを守れるのは親だけだと思う。
なんだろう、、、こんなこと言ってはいけないけど、仮にネットがあってもそのネットに絡まったら絡まったらで訴えますよね?
何が正解なの?子供から24時間目を離すなは無理だけど、少なくとも水場では張り付いてないといけない気がします。
娘がいないって、大事な娘から水場で目を離してあんた何してたのよ、、、100-0だと訴えるのはちょっと共感できない。
8歳の女の子がプールで泳いでいるのだから、親で有ればそばに付き添って見てあげるべき。
事故が起きたのは娘を放置したことが原因で保護責任者遺棄罪に近いこと。
それを施設側に罪をなすりつけるというのは責任転嫁であり、入れ知恵している弁護士を含め原告側に罪を与えるべき。
何でもかんでも訴えるなどのクレーマーが増えている世の中に警告を与える判決を望む。
なんでもかんでも施設の責任ってのはちょっと・・・
そもそも親は何してたの? プール、海水浴場なんて子供は何をするかほんと分からない。
水場に限らず 施設にも落ち度はあるのかもしれない けど大半は親の責任だと思う。
こんなんで毎回、事故のある度に施設に訴訟してるとどの施設ももう怖くて商売にならなくなってしまう。
俺らが育った頃と今とでは世の中ほんと変わってしまった。便利だけどその分、親の親としての責任能力、自己管理が疎かになってきてる。
損害賠償の行方は、、
今回の事故とその損害賠償の決着はまだ先行きは見えていません。
様々な要因や、責任の所在など双方に言い分があると思いますが、こうした事業を展開している企業、またレジャーを楽しむ家族にとっても、この判決の行方は影響を及ぼす可能性が大きい事案であると思われます。
この件についてはまた新しい情報が入り次第、更新していきます。