悲しい事故のニュースが入ってきました。
3月20日(金)の夕方、富山市にある住宅の庭で生後11カ月の男の子が2頭の大型犬にかまれて死亡するといった事故が発生しました。
噛んだ犬はその家の飼い犬であったということですが、その当時何があったのか?状況など原因を調べてみました。
もくじ
富山市上大久保、生後11ヶ月の赤ちゃん(中村仁ちゃん)が飼い犬にかまれ死亡
事故が発生したのは2020年03月20日(金)の午後5時35分ごろのこと。
富山市上大久保にある住宅の敷地内で、この家に住む生後11カ月の中村仁ちゃんが、飼っていた大型犬のグレートデン2頭に全身をかまれました。
すぐに病院に搬送されましたが、仁ちゃんは頭の骨が折れており、約2時間後に出血性ショックで死亡しました。
また、この事故の際に犬を取り押さえようとした50代の祖父も両足に打撲のケガを負っています。
幸せな家庭に突然訪れた衝撃の事故、その原因は何だったのか。
グレートデンとはどんな犬?事故の原因は?
グレートデン(グレートデーン)という犬種ですが、温和で穏やかであり、忍耐強く優しい性格をしているとされていて、性格と体の大きさから「優しい巨人」と呼ばれているそうです。
ただ、気性がおだやかであるといっても、体がかなり大きくなる犬種のため幼少期のしつけなどがかなり重要で、わがままに育ってしまった場合は飼い主も含めて危険が及ぶ可能性が示唆されています。
※目安
体重:オス:54-90kg、メス:45-68kg
体高:76-100cm
寿命:7~10年前後(体は大きいものの比較的病弱体質)
※https://pepy.xsrv.jp/より引用
今回の事故が起きた原因として、いくつか考えられる点があります。
※あくまで推測です
・生後幼い状態でまだ面識がなく、家族と認識されていなかった
・エサが足りないことによるストレス
(大きさなどにもよりますが人1人分と同等のエサが必要とのこと)
・幼少期のしつけ不足による暴走
・飼い主への嫉妬による行動(仁ちゃんへの)
その他の理由なども考えられますが、多くの要素が重なって起きた事故である可能性も考えらえます。
しかし、すでに失われた命が戻ってくることはありません。
富山市上大久保、飼い犬にかまれ死亡事故現場はどこ?
事故が起きたのは富山市上大久保にある住宅街の家だとされています。
詳しい場所などは公開されていませんが、「グレートデン」はかなり大きめの犬なので、それを放し飼いにしていたとすればそこそこ広めのスペースが必要なため、かなり大きな家であった可能性があります。
また、噛みついたの2匹と出ていますが、家で飼っていたのは3匹いたとされています。
※放し飼いとはありますが、柵で囲った中でのことのようです。
ただ、エサをあげに行くのになぜ生後1年未満の赤ちゃんを連れていたのかは不明ですね。。片脇に抱えたりした状態になると思われるので、地面に落としてしまったり大きな事故になる可能性も高く、そうした危機意識が普段からなかったために起きた人災である可能性は非常に高いと思われます。
11ヶ月児が飼い犬にかまれての死亡事故にネットの声は
庭ということは大型犬?ちゃんと繋いでなかったの?孫を預かる祖父母って意外に危機感なく注意散漫のことが多いからね。
悔やんでも悔やみきれない。どれだけ心情を察しても察しきれない。想像しただけで辛すぎる。
とても悲しく痛ましい事故でこちらまで辛くなります。祖父もまさか飼い犬が襲うとは思ってなかったことでしょうし。亡くなった仁くんにお悔やみ申し上げます。
以前にも同じような事件がありました。間違い無く、飼い主の責任です。犬に罪は無い… 本当に痛ましい事件です。どんなに懐いてる犬でも小さな子供を近くに行かしてはならないです。
頭部骨折するくらいだから完全に敵意のある噛み方だけど日頃どういう気性だったのか。よく生後間もない赤ちゃんが大型犬と戯れるほっこり動画とかあるけどあれは部屋で飼われてて大人しい犬種だろうから、やっぱり手放しで近づけるのは危ないよね。
この乳児の両親が飼ってる犬なら乳児にヤキモチは妬くけど「飼い主が大事にしている所有物」って認識になるし、ずっと一緒にいる慣れもあって両親の目があれば手を出しにくい。だから親が目を離さなければ犬と触れ合うのもいいと思う。
でもたまに行く祖父母の犬は、乳児は突然現れて「飼い主に可愛がられてる目障りな何か」だから気に入らなければ噛むわな、クッションをボロボロにするみたいに
祖父母にとっては可愛い孫だけど、犬にとってはライバル。
人を噛んだ犬のその後は?保健所で殺処分されてしまう?
今回の件のように、愛犬が人を噛んでケガなどをさせてしまった場合どうなるのか?
心配な点としては、殺処分をされてしまうのではないかといった点です。
動物関連で何かあった際に保健所=殺処分 といったイメージがついていることが多いですが、現在の保健所は飼い主の意向を無視して、率先して殺処分などの対応をすることはないとされています。
・噛みつきは事実か
・どのような状況で発生したか
・飼育方法に問題はなかったか
こういった内容の聞き取りが行われ、それを元に事故の原因確認と対策が講じられます。
そして、保健所から飼い主に対して当日の状況や噛みつき後の飼い犬の様子の確認などが行われ、檻の設置や犬小屋の移動、より万全な対策が施され、今後の噛みつき事故の予防策・飼育環境の改善について話し合われるとされています。
あくまでこうした聞き取りは、予防対策をメインにしたものであり、殺処分をするためのものではないようです。
ただし、飼い主が望んだ場合や、相手側からの度重なる要請があった場合には殺処分となる場合もあります。
今回の件は、飼い主の責任が一番重く、飼い犬には罪はないのですが、息子を、孫を噛んで死なせてしまった愛犬との暮らしをこれまでと同じように続けていけるのかといった問題もあります。
一緒に暮らせないので殺処分に、、といった決断が下されることなくせめて、新しい飼い主に渡るようにして欲しいと思います。